美容師免許の国家資格について

美容師になるためには、厚生労働大臣の認可を受けた専門学校に通い、卒業した後に国家試験を受ける事になります。
国家試験は春と秋の年に2回実施されています。ではもう少し具体的に国家試験について紹介します。

美容師免許の国家試験について

基本的に専門学校卒業予定の学生が、2月初旬に実地試験を受けて、3月初旬に学科試験を受けます。
そして無事試験に合格すれば、春から美容師として働くという流れになります。
そのため美容師を目指すのであれば、2回生の時期は、美容師免許の試験勉強と平行して、就職活動を行わなければいけないため、非常に
忙しいと言えるでしょう。シャンプーなどの練習を実施で行う事が出来るため、1年次から美容院でアシスタントのアルバイトをし、そのまま卒業、美容師免許に合格出来れば、美容師として採用してもらうなど話をつけておくといいかもしれません。
ちなみに不合格だった場合は、半年後の秋に再度、国家試験の合格を目指します。

美容師免許の難易度について

美容師免許は、実地試験と筆記試験の両方に合格しなければ合格とはなりません。
筆記試験は全教科で100万点のうち60満点以上で合格となります。
ちなみに合格率は、受験する年によって多少異なりますが80%前後と言われています。

筆記試験が範囲が広いので覚えるのが大変ですが、授業を真面目に受け、過去問を何回も解いておけば合格する事が出来ます。
また実地試験も事前に試験内容が発表され、専門学校では受験対策用の技術指導を行っているので、キチンと指導を受けていれば、1度で合格できるでしょう。
国家資格の中では、美容師は合格率は高くなっています。

ただし美容師免許を取得しても、すぐに一人前の美容師になれる訳ではありません。
仕事の後にカットの練習をしたり、休みの日に講習を受けに行くなど、日々勉強し、技術を身に着け一人前の美容師を目指していきます。

美容専門学校の種類

将来、美容師になりたいと思ったら美容師免許を取得する必用があります。
そして美容師免許は国家試験なので、美容師の専門学校を卒業しなければ受験する事が出来ません。
そのため高校卒業後に、美容師の専門学校に通い、知識と技術を身に付けながら美容師免許を目指す事になります。

美容師専門学校について

美容師専門学校を選び際に注意をしなければいけない事は、必ず厚生労働大臣の認可を受けた指定校であるという点です。
様々な専門学校が存在し、その中にはヘアメイクスクールやビューティカレッジなど減らすタイルや美容の事を学べても、認可を受けていない専門学校も存在し、認可を受けていない専門学校を卒業しても受験資格が得られません。

また専門学校は大きく分類すると3つのタイプが存在します。
1つは昼間い授業を行い、2年間学ぶ「昼間課程」です。
ですが昼間は社会人として働き、転職で美容師を目指している人もいるかもしれません。
その場合は「夜間課程」で夕方から夜に授業を行い、就学年数は2年〜2.5年と学校によって異なります。

そして美容院でアシスタントとして働きながら、美容師免許の取得を目指すという人もいるでしょう。
その場合は「通信課程」がオススメです。
通信課程の場合は、すでに美容院で働いている人は300時間以上、美容院では働いていない人だと600時間以上と時間数が異なるので注意が必要です。
また通信課程の場合は、就学年数は3年間かかり、レポート提出と面接授業が行われます。

必修科目と選択必修科目の内訳について

美容師の専門学校では最低時間数は2000時間となっていて、必修科目に1400時間、選択必修科目に600時間授業時間が組まれています。
必修科目には、関係法規・制度、衛生管理、美容保健、美容の物理・化学、美容文化論、美容運営管理、美容技術理論、美容実習となっていて、それぞれ規定の時間数で授業が行われていきます。

美容師を離職する理由について

美容師に憧れて美容師を目指す人は多いと思います。
しかし美容師を目指す前に、もう一度美容師になる覚悟があるのか考えてみて下さい。
美容師になる事自体はそれほど難しい事ではありません。
ですが美容師を続ける事は非常に難しいと言えるでしょう。

美容師の離職率について

美容師は数ある業種の中でも最も離職率が高い仕事の1つだと言えます。
どれぐらい高いのかというと、美容師になって1年以内に50%の人が離職し、3年以内に80%の人が離職します。
そして美容師になって10年後には92%の人が離職するというとんでもない業界なのです。

離職率が高い理由

離職する理由の第1位は、仕事が激務でありながら、給料が安すぎるという点です。
美容院が開いている時間帯はずっと働き続け、そして閉店後に技術を磨くために練習を行う訳です。
最近はブラック企業という言葉も浸透しましたが、美容師も労働環境の悪さではブラック企業と呼べるでしょう。

労働時間が長く、肉体的にしんどい上に、精神的にも疲弊してしまい、辞めてしまうという訳です。
他にもシャンプーやパーマ液などで手荒れがひどくなってしまったり、腕が腱鞘炎になったり、シャンプーで腰を痛めてしまうなど、職業病が原因で辞める人も少なくありません。

後は美容師に限った話ではありませんが、職場の人間関係が原因で辞めてしまう人も少なくありません。
美容師の場合は、師弟関係、上下関係がかなり厳しいという事も覚悟しておく必要があります。

美容師免許の合格率自体は70〜80%と比較的高く、美容師になる事自体は難しい事ではありません。
ですが2年間専門学校に通い、美容師免許を合格して、1年以内に離職してしまうという事がないように、美容師になりたいと思ったら美容院でアルバイト体験をし、美容師のアシスタントがどれぐらい大変なのか、体験してみる事をオススメします。

美容師が稼げない理由について

美容師といえば専門学校に通い、国家資格である美容師免許に合格しないとなる事が出来ません。
そしてアシスタントとして下積みし、技術を磨きようやく一人前の美容師として手に職を付ける事が出来る訳です。オシャレで華やかな世界のように見えるので、さぞ美容師は稼いでいると思っている人もいるかもしれません。では美容師の平均収入について紹介します。

美容師の平均収入について

美容師の平均収入は、理容師と合算したデータでは、年収で285万円程度となっています。
この年収を聞いて、そんなに安いの?と驚いた人も多いのではないでしょうか?
ちなみにサラリーマンの平均年収が400万円程度ですから、美容師は一般の人よりも稼ぐ事が出来ない仕事だと言えます。

もちろん美容師と言っても、全国展開している大手チェーンの店舗で働いているのか、自分自身で独立して美容院を運営しているのか、または都心部でカリスマ美容師として雑誌に紹介されるレベルなのか、条件によっては稼いでいる美容師も存在するでしょう。
ですが平均年収を見れば、稼いでいる人は本当の一握りの人だけで、多くの美容師は年収が低くても、仕事のやりがいを求めて頑張ってい
ると言えるでしょう。
ではどうして美容師の平均年収が低いのか、その理由について紹介します。

美容師の平均年収が低い理由

まず下積み時代が長い事が、平均年収が低い最大の理由だと言えるでしょう。
美容師はアシスタントからスタートします。
店内の掃除をしたり、電話や受付、シャンプーなどアシスタントの時点ではお客様のヘアスタイルを担当する事はありません。アシスタントを3〜5年程度経験し、その後ジュニアスタイリスト、スタイリスト、トップスタイリスト、店長というふうに昇進に従い年収もアップしていきます。

しかし、平均年収が低いのは、多くの人がアシスタントの段階で離職してしまうためです。
アシスタント自体は、仕事で覚える事が多く、仕事が終わった後に技術を磨くために練習をする必要があります。そのため労働環境は悪く、給与も安く、1年目で約半数以上の人が離職する世界です。

美容師の適正について

美容師になりたいと夢見ていても、自分には美容師の適性があるんだろうか?
自分は手先が器用は方ではないけれど、美容師にはなれる?
そんなふうに悩んでしまう人もいるかもしれません。
では美容師にはどんな人が向いているのか、紹介していきます。

美容師に向いている人

手先が器用な人の方が、技術を習得するスピードは速いかもしれません。
ですが手先の器用さよりも、もっと美容師に必要な事があります。
それは、探求心を持ってコツコツと努力する事が出来るかどうかという点です。

ヘアスタイルの流行はすぐに変化し、新しいカットが登場します。
もちろん基礎的な技術力は専門学校で学びますが、卒業してからも日々新しい技術を習得するために勉強の毎日が続きます。
そのため新しい技術を習得するのが楽しい、努力をし続ける事が苦にならないという人の方が、手先が器用な人よりも美容師の適性があると言えるでしょう。
器用ではないと思うのであれば、とにかく人よりもたくさん練習する事でカバー出来るはずです。

コミュニケーション能力がある人

そして美容師に向いている人とは、コミュニケーション能力が高い人です。
どんな髪型にしたいのか、ヘアカットの前にカウンセリングを行いますが、お客様が信頼し心を許してくれている方が、イメージに近いヘアスタイルになるはずです。

いくら技術力が高くても、お客様がどんなヘアスタイルを望んでいるのか、上手に会話の中から聞き出す事が出来なければ、お客様に満足をしてもらう事は出来ません。
気遣いやコミュニケーションが求められる仕事なので、人と接する事が好きだという人の方が適性があります。

そして特にアシスタント時代は、給与は安く労働時間は長く、決して働きやすい環境とは言えません。
そのため多くの人が美容師を夢見て美容院で働き出しても、アシスタント時代に辞めてしまいます。
ですが、お客様のヘアスタイルを担当して初めて美容師のやりがいは感じられると言えるでしょう。
なので苦労の連続の中でも、一人前の美容師になるという強い思いがあり頑張れる事が1番大切な事なのかもしれません。